| Kaiser鼻を咬まれる |
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それは日曜日の夕方の出来事。 相方と私、そしてKaiserで散歩に出かけました。 週末にたまに行く、我家からちょっと遠いけれど、かろうじて徒歩圏内の公園。 犬を連れた男性が立っていました。 男性の犬は遠くからKaiserの姿を確認した段階で、大きな声で吠え、リードいっぱいいっぱいまで身を乗り出して、前足が宙に浮くぐらいの勢いでした。 でも尻尾はぶんぶん振っていたので、遊びたくて興奮しているんだろうと思っていました。
『うちの、咬むかも知れないよ。』 そう言った男性の言葉を重く捕らえていなかった私。 フレキシリードを少し長めに固定したまま、縮めていませんでした。 Kaiserは興味津々で、力いっぱいその子の方へ歩みだし、においを嗅ごうと自分の鼻先を相手のマズルに近づけたその瞬間、ずっと吠えていたその子は、いきなりガブリッ。 Kaiserのマズルに咬みついたのです。 それは遊びの中で歯を剥いて、甘咬みをしているのとは明らかに違っていました。 威嚇を通り越して、いきなり本気で喰らいついて来たという感じでした。
痛さに悲鳴を上げるKaiserを、慌てて背中側から抱きかかえ、相方に傷の確認をしてもらいました。 鼻の頭2箇所、皮が剥がれており、鼻左側の付け根の辺りにも傷。 マズルの真ん中辺りからも出血。 持ち合わせていたテシューペーパーを重ね合わせ、しばらく止血をしました。
男性はその様子を同じ場所でずっと見ていました。 男性の犬は尚も吠え、前進体勢です。
『咬むかも』と教えてくれたにもかかわらず、Kaiserを近づけてしまったのは私です。 しっかり男性の言葉を受け止めて、リードを短く持っていれば、こんなことにはならなかったはずです。 自分自身に対してとても悔しくて、Kaiserに対して申し訳なくて。 私自身にも非があるので、その犬はもちろん、男性を一方的に攻め立てる気持ちは、全く湧きませんでした。 ただ、その男性の口からは、『大丈夫?』、『咬むかも知れないと言ったのに。』と言う言葉、そして自分の犬に対して、『そんなんやから、友達が出来ないんや。』という言葉しか出て来ませんでした。 私自身にも責任があったことは認めます。 安否を気遣ってくれたことは、有り難く受け止めます。 でも、忠告したのにと言う自己弁護的な発言は、果たして必要だったのでしょうか。 その方にも動揺があったのでしょう。だからこそ、つい口に出てしまった言葉なのでしょう。 でも、傷ついた者に対して、『ごめん』の一つぐらいあっても良かったのではないでしょうか。
出血が止まった様だったので、少し歩かせて様子を伺いました。 自分を咬んだ子の前だと、やはり怖がるかなと思い、少しはなれた所で歩いたり走ったり。 最初は緒不安定な感じで地面に落ちているものをパクパクと口にしようとしてましたが、だんだん普通になって、割と元気だと確認出来ました。 一段落ついて、男性のお名前や連絡先を念のために聞こうと思った時、もうその姿はありませんでした。 男性側としたら、私達がその場を離れたので、もうその一件は終わったと思われたのでしょう。 それはそれで理解は出来ますが、そんな後味の悪い去り方ってどうなんでしょう。 狂犬病・混合ワクチンを接種されている事は、私達がうかがったので確認出来ていましたが、それ以外の情報は全く得ることは出来ませんでした。 私がもし逆の立場だったら、自ら名前と連絡先を伝え、帰り際には『すいませんでした。』と一言声をかけていたと思います。
その男性と犬、実は以前、同じ公園で一度見かけたことがありました。 その時、その犬は公園の端の方でフェンスにつながれていました。 近づいたKaiserに激しく吠えたので、男性が叱り、手に持ったリモコンを操作をしていました。 良く見ると犬の首には、ショックを与える躾用の装置がついていたのです。 男性は、『この子は言うことを聞かないから。』と言うような事を言ってたと思います。 その様子を見た私達は、何だかいたたまれない気持ちになったのを覚えています。 遊び方を知らずに欲求だけがたまり、それが満たされないまま不条理な形で押さえつけられて、だから余計に攻撃的になり、悪循環が繰り返されている様にしか見えませんでした。 でも、私達が目にした男性とその犬の関係は、ほんの一瞬の姿。 もしかしたら、過去にあらゆることを試みたけれど上手く行かず、苦渋の策としてその装置に頼ることになったのかもしれない。 そう思いながら、散歩を続けたことがあったのです。
そんなあの子、昨日はショック装置をつけていませんでした。 取ってもらえたと言うことは、男性からなくても大丈夫だと認めてもらったと言うことだなと、嬉しくなって、Kaiserを近づけてしまいました。 ちなみにその子はレモンカラーのビーグルです。 同じ犬種の子が、前より自由になったと言うことが嬉しくて、一緒に遊ばせたくて、私はKaiserを近づけてしまったのです。 なんだかこれって、私自身の言い訳ですよね。 あんな可愛いビーグルが、噛み付くわけがない。 そんな気持ちがどこかにあったのだと思います。 結果は先に書いた通り。 結局Kaiserを守ってあげることが出来ませんでした。
昨日の一件の後、あの子の首には、またあの装置がつけられてしまうのでしょうか。 だとしたら、とても心苦しく感じます。 Kaiserを咬んだ相手ですが、憎む気にはなれません。 あの子もまた、被害者のような気がしてならないのです。
傷口についた砂を公園の水道で洗い流した時、やはり痛みが走るのか嫌がっていたKaiserですが、その後は元気そのもので、行きかう他のわんこたちにも普段通り挨拶をしていました。 私の方がちょっと心配で、リードを短く持って他の子達と接してましたが、特に問題は起こりませんでした。 家に帰ってからは、マキロンで消毒。 肉球を怪我した時につけた、犬にも使える人間用の塗り薬があるのですが、今回は場所が場所だけに、舐めてしまう事が確実なので、つけませんでした。 いつも夜ご飯は生のお肉を食べているのですが、今回は傷口に肉汁が飛び散ってしまうと心配だったので、カリカリフードに各種パウダーと蜂蜜をかけて与えました。 私が飲んでいるコラーゲンのパウダーも、皮膚の再生の手助けになればとちょっとだけ混ぜてみました。 外見的に痛々しさはありますが、Kaiser自身はとても元気です。
今回、事態に対してだけではなく、いろいろな感情が交差して複雑です。 私がKaiserを守ってあげれなかったこと。これはとても辛いですね。 犬同士、多少の取っ組み合いはあって然りだと思います。 遊んでる中で傷が出来たりと言う事は、今までに何度かありましたし、その時はここまで強い衝撃を覚えませんでした。 でも、今回は回避出来たことなのにと思うと、やっぱりやるせない気持ちになります。 今後の教訓として生かして行く事が、私に出来るせめてものことですね。 男性の言動、そこには多くの疑問が残ります。 怒りは生まれてきません。ただただ、残念で悲しいのです。 そして、あの犬のことも気になります。 どうしてあんなに攻撃的になってしまったのでしょうか。 まだ若くて元気な盛りの子でした。 どうかあの子が、適切な躾の元、楽しい犬生を送ることが出来ますように。
暗い出来事でしたが、それでも良かったなぁと感じることもあって、咬まれたからと言ってKaiser自身が反撃体勢にならなかったことは救いだと思っています。 早い時期に去勢をした事にも起因するのか、戦うことを知らない穏やかな子です。 これからもこのままでいて欲しいと願ってます。 また、他の犬を警戒する様子もないので安心しています。 相方も私も二人揃って散歩に出かけていたと言うことも、心強かったです。
そして一番嬉しかったのは、咬まれた直後、近くで遊んでいた小学校低学年ぐらいの子供達3人が駆け寄って来てくれて、『咬まれたの?』『大丈夫?』『痛そう。』『血が出てる。』『洗った方がいいよ。』『頑張って!』と懸命に応援してくれた事です。 今回たまたま居合わせた、出会ったばかりの子供達。 まるで転んで怪我をした友達を思いやっているかの様に、止血している間、Kaiserを囲んでしゃがみこみ、一緒に見守ってくれました。 その純粋な優しさに、どれほど救われた思いがしたことでしょう。 『ありがとうね。心配してくれて、ありがとうね。』何度もお礼を言いながら、気丈さを保つことが出来ました。 もしもあの子達がいなければ、私は混乱して泣き崩れてたかもしれません。 小さなヒーロー達、本当に感謝しています。

2/24(日) 17:47 帰宅してすぐの様子

2/25(月) 7:04 一晩経った様子
一夜明けた今日、病院に連れて行きました。 傷が出来てから6時間以内であれば、注射を打つことで感染予防になったのだけれど、今回は時間が経っているからと言うことで、5日分の抗生剤を処方して頂きました。 薬の副作用でお腹がゆるくなったりする子もいる様で、数日間は要チェックです。 パセトシンと言うお薬で、家に帰ってネットで調べてみると、どうやら人間の小児科でも良く処方されている薬だそうです。 朝晩2回、各1/2錠、ご飯と一緒に飲ませます。

幸い傷口は化膿することもなく綺麗なので、お薬を飲みきったらそれで終わりです。
今回病院に行った目的は、ワクチン接種の為でもあり、いつもと同様のデュラミューン6と言うワクチンを注射して頂きました。 注射自体は痛がる様子もなかったのですが、診療台ではいつも通り暴れまくり、『ひぃぃぃぃぃ〜〜〜。ひぃぃぃぃぃぃ〜〜〜。』と泣きまくり、押さえていた看護師さんも私も、毛だらけになってしまいました。 まぁ、抵抗する力があるだけ元気だと言うことで。 体重は、10.5kg。 家で計ったのとあまり変わりありません。 11kgぐらいがやはりベストなので、もう少し食事量を増やしてもいいということ。 これは嬉しいニュースですよね。
そんなわけで長々と綴ってしまいましたが、Kaiserは元気です。 傷ついた鼻先をちょんちょんと私に押し当てて、いつも通り甘えてきたり。 痛くないのか?とこちらがなんだか気を遣っちゃいますが、別段気にする様子はありません。 そうそう、お薬・・・

『早く、食いたいっ・・・・・・』
何の疑いもなく、バリボリバリボリ食べてました・・・ あっ、ちなみに顔の白い部分真ん中辺りに見える黒い点も噛まれた跡です・・・ でも遠目で見たら、わかんないのよっ。

ほら、いつものいい男。(笑) ちなみに上の写真は今日(月曜ね)、相方とKaiserのふたりで散歩に出かけた時のもの。 他にも元気に遊んでいる写真がありました・・・ぶれてたりするけど・・・
と言うわけで皆様、とりとめのない文章、読んでいただき有難うございます。 これからは今以上に責任を持って、一緒に楽しく散歩が出来るよう、努めて行きたいと思います。
ごめんね、Kaiちゃん。 かあちゃんこれから、もっともっと気をつけるからね。
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【2008/02/25 23:58】
健康
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